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バーンスタイン:《ウェスト・サイド・ストーリー》/ワードワース [Warner]

バーンスタイン:
ウエスト・サイド・ストーリー(全曲)

バリー・ワードワース指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
バーバラ・ボニー(マリア)、マイケル・ボール(トニー)、ラ・ヴァーン・ウィリアムズ(アニタ)、クリストファー・ハワード(リフ)他
Warner(2564 60423-2)

 '93 に IMG よりリリースされていたものです。当時は「まあ、いずれ買おう」と思った程度でして、いつの間にか廃盤(?)。最近 WARNER より再発売されました。

 《ウエスト・サイド》の全曲というとやはりバーンスタイン自演盤が代表盤ということになりましょうが、オペラ歌手を起用したことでミュージカルに大切なディクテーションが犠牲になった (ズバリ言ってカレーラスの発音がなってない) のが最大の汚点でありましょう。カレーラスはあの作品を歌えるだけのリズム感も無かったですし、メイキングを観ているとイライラしてきたものです (^^;。それでもこの作品はオペラ級の歌唱力が必要とされるのも事実。録音オンリーならやっぱり十分唄える人が必要なのかも。

 トニーはマイケル・ボールというミュージカル歌手が歌っています。カレーラスと比較すると発音が聞き取りやすく、感情の出し方もストレート、ミュージカルらしい歌唱です。しかし歌い方にいまいちパワーを感じません。トニーだからいいのかな (^^;。ちなみに「マリア」での高い G は歌ってません。マリアはバーバラ・ボニーが歌っていますが、こちらは幾分オペラチックになるものの安心して聴けます。もうちょっと歌を言葉に近づけて欲しい部分もありますが。その他の脇役陣は、バーンスタイン盤の方が存在感あります(タティアナ・トロヤノスとか)。

 演奏は、テンポが若干落ち着いた感じなので、ノリのいい曲が多い第一幕は、もの足りなく感じます。やはりバーンスタイン指揮の方が、芸の細かさを感じます。オケの音がクリアーに聴けるのは良いのですけどね。

 バーンスタイン盤はカレーラスが問題だと書きましたが、「マリア」でのカレーラスの圧倒的な歌唱を聴いてしまうと、他の歌手ではどうも物足りなく感じてしまいます。なんだかんだ言われても、バーンスタイン盤は凄いんだと再認識できました。

 ミュージカルチックな演奏なら Naxos から出ている全曲盤も悪くはありません。

関連記事を検索: Warner ウエスト・サイド・ストーリー バーンスタイン

2003年9月30日 00:04

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