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WALL-E ウォーリー
WALL-E 観ました。輸入 DVD ですが。 さすがピクサー、ツボは外しません。予告から受ける印象より遙かに面白かったです。ロボットの恋愛物のようでディズニーっぽい内容かと思いましたが、ああいうタルイ内容とは違います。
どうやらチャップリンの『街の灯』へのリスペクトらしい。確かにベースは『街の灯』。あまりネタバレになるといけないので細かく書きませんが、ストーリーの組み立てとか、特にラストシーンなど『街の灯』を彷彿とさせます。そもそも WALL-E はほとんど喋らず ("EVE!" とか "Woh!!" とか "Directive?" 程度。でも鼻歌とか口笛とか、結構音は出す) 演技はパントマイムが中心。そのリアクションの仕草も、ほんとチャーリーを見ている見たい (見た目は E. T. ですが)。あのチャーリーの微妙な間合いや洗練された動きを、ピクサーのアニメーターはうまく再現しているなあと感心します。WALL-E のとぼけたキャラがじつに立っている。チャーリーライクな笑いのツボも押さえています。宇宙空間での消火器のダンスも『モダンタイムス』のローラースケートのように思えましたし、口笛の吹き方は『独裁者』を思い出します。 チャーリーのどた靴も重要なアイテムとして登場します (穴は空いてないみたいだが)。WALL-E は最高のチャーリー・プレーヤーです。
チャーリー映画との最大の違いは、チャーリーはあくまでも放浪の紳士である点。『街の灯』のラストでも盲目の少女に受け入れて貰えたか定かではありません。チャーリーに "居場所" が出来てしまうと、それはチャーリーではなくなってしまう。しかし WALL-E でそういうオチにしてしまうと子供達ががっかりするでしょうね。あと『2001 年宇宙の旅』のような展開にもなるのですが、その辺もあまり掘り下げた展開にならず、子供向けだから仕方ないかと思いました。 映画好きの大人目線としては、尺を 2 時間位にして、後半に出てくる宇宙船 Axiom での展開を掘り下げて欲しかった。ちょっと勿体ない。
あと、この映画の裏ネタは「未来少年コナン」ではないかと思っています。無人の地球は残され島みたいなものだし、ラナがやってきて、連れて行かれて、コナンはラナを助けるという思いだけで行動する。太陽塔での窓越しの再会に似たシチュエーションも登場するし、囚われのものを解放する場面も。結構対応している。ピクサーなので、宮崎アニメの研究は必ずしているでしょう。
うちの子は無論英語など分かりませんが、大部分がパントマイムでの演技なので、問題なく楽しめたようです。派手なアクションも多く、見応えあったよう。やっぱり映像で語ってこそ映画ですね。
ピクサー好きの方はもちろん、「チャップリン」「2001年」「コナン」などにはまった大人なら、楽しめるんじゃないかと思います。
2008年12月 3日 09:46
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